観る将から指す将へ〜藤井聡太とどうぶつ将棋〜

主に藤井七段さんのプロ棋戦の棋譜の解説と、自分のどうぶつ将棋を元に振り返り兼勉強をやっていきます!

最近の将棋事情()

藤井聡太七段に次ぐ新たな星になるか
本田四男
現在失業中の起用戦挑戦者決定3番勝負で勝つと初のタイトル挑戦を決める
これに勝つと、藤井聡太四チタンよりも先にタイトル挑戦決めることになる
対する相手は佐々木大地五弾佐々木五段も将来余裕防止される、注目わかったの1人である
ホンダ四段も佐々木五段も通算勝率7割を超すぶっちぎりのエースである括弧、まぁ、藤井四段、藤井七段は通算勝率8割を超す化け物なんだが

渡辺三冠、今季四敗しかしておらず勝率ランキング1位でやるトップ中のトップとしか対戦しない渡辺さん感が今季勝率ランキング1位とは驚きだ
なんという本気の調子の良さだろう
しかし、本気、調子のいい別のおじさんもいる
おじさんといえば、木村一基王位思い浮かべる人も多いだろうが、別のおじさん
佐藤万年七段である
彼も今季調子が良く、竜王戦一組に昇級している
そして現在、渡辺さん感としのぎを削っている最中である
最終盤の現在局面は佐藤万年七段有利とされている
後はベ参観も最後の追い込みを見せているが、どうやら届かないようだ
あと数分で決着となるかもしれない

ダラス観光紀~Sixth floor museumはいいぞ~

アメリカのダラスを観光してきました。

そんなん調べればいっぱい観光地出てくるわ!ってなるので、初心者が1日だけ遊んだ話をします。

 

・Sixth floor museumの話

・ホームレスに話しかけられた話

・図書館がめちゃ広かった話

 

・Sixth floor museumの話

めちゃくちゃよかったです。自分がジョン・F・ケネディさんを好きってのもあってなおさらでした。

英語サイト↓

https://www.jfk.org/ 

ダラスの一番の観光名所です。

ここはアメリカの歴代大統領の中でも大人気だったジョン・F・ケネディさんが暗殺された場所です。

諸説あるのですが、有名な説はオズワルドが旧教科書倉庫の6階からパレード中のケネディをライフルで打ち抜いたというもの。

そう、6階。

つまり!!!!!

ケネディ暗殺犯がケネディを射撃したところを見学できるんです!!!!

もちろん他にもケネディの人生やライフルやオズワルドの話がたくさん展示されています。

さらに、日本語の音声ガイド付きですので英語ができなくても楽しめます。

チケットの列には並ぶので、事前にネットで購入しておくとよいです。$18です。

 

ところで、オズワルドといえば伊坂幸太郎さんの”ゴールデンスランバー”が有名ですね。そのオズワルドの陰謀説についても触れられていて、ゴールデンスランバーも読んだ私はわくわくの場所でした。

 

ここは本当に行く価値ありです。ぜひに。

 

・ホームレスに話しかけられた話

けっこうホームレス多かったです。

目が合うと声を掛けられるので注意してください。

声かけられたら”Sorry!”って言いながら逃げるといいです。

見かけたホームレスは10人以上、声をかけられたのは2人でした。

 

・図書館がめちゃ広かった話

 けっこう図書館好きなんですよ。

海外の図書館は特に好きですね。

City Libraryは8階建てです。蔵書数は意外と少なかったですが、アメリカらしく広々と空間を使っていてよかったです。

 

その他

ステーキ美味しいですよね。赤身肉味わってください。

タクシーは高いし見た目でタクシーと分からないので使わないがいいと思います。

使うならホテルのフロントで呼んでもらってから。

電車は安いです。チケットの使い方がわかりません。

 

 

藤井聡太七段について観る将ガチ勢が考察

今や国民的に注目を浴びている藤井聡太七段。

デビューから29連勝という破竹の勢いそのままに、現在(2019年10月)も勝率8割を超えるぶっちぎりの強さがある。

では藤井七段が今後どうなっていくのか、考察してみよう。

 

将棋界で一番強い棋士は藤井七段じゃない?

どこまで強くなる?

タイトル戦はいつ出るのか?

 

 

 

将棋棋士で一番強い人はだれか?

「藤井七段だよ!いや、羽生九段だ!!」

と答える人は多いかもしれない。

その答えは間違ってはいないが正解でもないだろう。

将棋の対局は実力もあるが相性や運、その日の調子も深く関係する。

しかしそれらの要素を排除する、数学的な手法で計算したレーティングというものがある。

そのレーティングのランキングを見てみよう。

 

   
1 渡辺明 三冠 1976 35 A
2 豊島将之 名人 1900 29 名人
3 永瀬拓矢 二冠 1883 27 b1
4 広瀬章人 竜王 1873 32 A
5 藤井聡太 七段 1870 17 C1
6 羽生善治 九段 1853 49 A

引用元↓

http://shogidata.info/list/rateranking.html

 

名前の横の数字は、雰囲気で想像してほしい。

1位は藤井七段ではなく、渡辺三冠である。そしてこの結果は観る将からしても納得である。

1,2位の渡辺三冠、豊島名人が棋界のトップ2であるのは間違いないだろう。

それに続き、永瀬二冠、広瀬竜王とつながる。この二人もトッププロである。勝ちまくっている。

そして5位にランクインするのが藤井七段だ。

え、5位なの。。。とがっかりするかもしれないが、数百人のプロ(そのプロはみな数万人に一人の超天才)の中で5位なのだ。

しかもまだ17歳。末恐ろしい棋士だとわかるだろうか。

そしてピークは衰えたかもしれないが、時代を作った羽生九段は6位にランクイン。

 

 どこまで強くなる?

 

はっきり言って未知数だ!

デビュー当時から比べて今はトッププロと対局する機会が多い。

現在はトッププロに勝ったり負けたりだが、確実にその対局から学んで強くなっていくだろう。

また、藤井七段といえば圧倒的な詰将棋の力が際立つ。

その読みの力は年とともに衰えるが、藤井七段はまだ17歳である。

あと10年はピークを保ち続けるだろう。

10年後にはだれも手を付けられない怪物になっているかもしれない。

 

 

タイトル戦はいつ出るのか?

 

そう遠くないだろう。

しかしどのタイトルも挑戦者となるには厳しいリーグやトーナメントを勝ち進まないといけない。特にトーナメントの場合は一度負けるだけで敗退なので運や対策がかなり重要となる。

例えば王将戦ではすでに挑戦者決定リーグに入っている。

先日は豊島名人と171手の激戦を戦い、惜しくも敗れている。

現状1勝1負の状態でまだまだこれからの戦いだろう。この先が楽しみです。

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引用元↓

https://www.shogi.or.jp/match/oushou/69/hon.html

ちなみに、

史上最年少タイトル挑戦&タイトル獲得(18歳6か月)を達成したのは屋敷九段であるが、その記録を超えられるだろうか。

 すでに17歳であるので、かなりリミットは迫っている。

 

結論

藤井七段の強さは17歳の年齢としては異常なレベルである。

だが、トッププロをも凌駕するというかと、まだそこまでではない。

今後も成長を重ねていくと、タイトル獲得は遠くないだろう。

 

若手のエース藤井聡太七段が伝説の棋士谷川浩司九段と対局する!

谷川九段は藤井七段が将棋に憧れるきっかけとなった棋士光速の寄せと言われた鋭すぎる終盤は藤井七段を含むファンを魅了した。

まさに運命的な対局
2人の天才がぶつかる!!

局面は最近はやりの雁木の出だし
藤井七段から開戦の火蓋を切っていく!
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このあたりはよくある進行だろう
この後は角交換になり、谷川九段が歩を使って藤井七段の飛車を追い返す

藤井七段は攻めの手を緩めない
上手く歩を使って馬を作ろうとする
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このとき2五の飛車の位置が絶品だ
谷川九段は6四角と銀に紐をつけているが、その角を根こそぎとって8五へと飛車を大転換する筋もある


谷川九段は当然飛車を逃がす
7二、7四、8三などいくつか逃げ場があって悩む
そして選んだのは8三だった
6四角成に対して同銀と取ることで藤井七段の狙い筋である8五飛車の大転換を予め防いでいる

当然藤井七段は角を成るだろう。7一角か6四角成と角交換にするか…
この2つの候補かと思いきや第3の手があった!!!

なんと9一角成!!!
これでは香車を取ったが同角と取り返されてしまう
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9一角成同角に対して7五飛車と転換しても3七角成とされてしまう。これでは藤井七段は駒損だ
しかしその後に飛車が成れるから十分という大局観か!

局後の感想で、この一手が素晴らしい一手であることが確認された。
谷川九段はこの局面で痺れている。
藤井七段が優位に立ったようだ

さあ、9一角成に対して当然の同角と思いきや、谷川九段は違う手を指す!!
なんと3三桂!
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大駒が当たりあってなんともプロらしい。
そして見ていて楽しい将棋だ

飛車を逃げていては話にならない藤井七段
飛車を犠牲に馬を活用する
6四の角をとれば自動的に7五の銀にも当たってくる
しかしそれは谷川九段も同じことが言える
2五の飛車をとれば自動的に3七の桂馬に当たるのだ!

この空中戦!!楽しすぎる!!

藤井七段は角を取り、谷川九段は飛車を取る!
しかし次の藤井七段の一手が冷静だった
とれる7五の銀を取らずに8四飛車!
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銀よりも飛車を取りに行く。
飛車が逃げれば2五桂と取り返して局面をすっきりさせてしまう。
そうなれば残るのは駒得だけだ

とても濃密な57手のうちに藤井七段が勝利となった。
これはまさに世代交代の狼煙だろう。

藤井七段は自分と同じく中学生でプロになった加藤(一二三)九段、羽生九段、渡辺三冠を全て破っている。
そして最後の壁だった谷川九段を本局で初めて破ったのだ。

これから藤井七段の時代が始まる。

叡王戦(村山七段vs藤井七段)

序盤の巧者の村山七段に対するは若手のホープ藤井七段
村山七段は公式戦400勝もかかった注目の1局だ

局面は互いの研究手順通りに進む
普通の角換わり腰掛け銀の駒組から一気に激しくなっていく

なんと香車取りを受けずに力強く金を繰り出していく藤井七段!
わずか32秒の考慮だ
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これは確実に研究手順通りだ
しかし対する村山七段もほとんど時間を使っていない。
互いの研究がぶつかり合う展開となった


しかし藤井七段の一段飛車がよく効いている
香車を取られて馬を作られたものの、その馬を取りに行く
しかし村山七段!なんという研究!!
馬取りを無視して桂馬を取りに行く一手!!
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普通は馬の方が桂馬より圧倒的に駒の価値が高い
第一感では馬を逃がすのを考える

そんな尋常ではない村山七段の一手に対して藤井七段は馬を取らない!!
これがプロの応酬か!!
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しかし互いの研究手順ではあったが、リードを奪ったのは村山七段だった

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局面は藤井七段が苦しくなってしまった
苦心のはや逃げで差をつけられないようにする

今度は必死に攻め込む藤井七段
しかし攻めが細いようだ
そこでプロをもうならせる控えの角!!

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対応を誤れば村山七段は討ち取られてしまう

しかし強い村山七段
手堅く受け切ってから華麗に藤井七段を詰ませた。

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これで村山七段は通算400勝達成です。

おめでとうございます。

第91期棋聖戦(竹内五段vs藤井七段)

午前中の対局に勝って波に乗る竹内五段
対するは藤井聡太七段だ

戦型は竹内五段の中飛車になった
そして守りの銀を力強く上げていく
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局後の感想ではこの手はやりすぎだったようだ
まだまだ序盤だが藤井七段がリードを奪っていく


やはり中飛車では争点は中央となる
舞わんばかりに駒が交換されていく
銀に角に飛車に
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先に手を出したのは藤井七段である
一瞬は駒損するものの竹内五段の陣地はばらばらで藤井七段がはっきりリードしている

竹内五段も負けじと馬をつくり攻めていく
しかしそれに対してはしっかり受ける藤井七段
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攻め手には困らないので危険の芽は摘んでおくのが懸命だ

必死に攻める竹内五段
1つ受け間違うと藤井玉も一気に危なくなる

しかし狙いすました受けの一手があった
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こうなると藤井七段の駒がほとんど全て働いている
なんとも華麗に捌いたものだ

そして勝ちを読み切った藤井七段
最後の寄せに行く
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もはや竹内五段の玉に受けはなく、藤井七段の玉に詰みはない
読み切ってしまえば怖いものなしだ

危なげなく勝ちきった藤井七段
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次の対局が楽しみだ

王位戦第4局(木村九段vs豊島王位)

さあ木村九段が勝ってタイに戻すか!?
豊島王位が突き放すか!?

注目の1局は誰も予想できない展開になっていきます

1日目の終わりの局面
豊島王位の端角が活きるかどうか
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この角を活かせるかどうかはこの対局の勝敗に結びつくだろう

そしてこの角は後に木村九段の陣地へ侵入し馬になる。
しかし馬が出来たからといって優勢になるかといえば違うのだ…

豊島王位が馬を作る間に木村九段は端から攻める
単純な狙いだがそれ故に受けるのも難しい
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この前端をやぶれば木村九段が優勢になる
豊島王位は馬を作って暴れていきたい

落ち着いてみると木村九段は桂馬を獲得した
しかし豊島王位は歩をたくさん持っている
どちらが優位かは難しいところかもしれない
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藤井聡太七段はよく桂馬を取らせる代わりに相手を歩切れにします。歩切れというのが今までの認識以上にマイナスポイントなのかも知れません。コンピュータの発達とともに将棋の定説が覆っていきます。

そして千駄ヶ谷の受け師の異名を持つ木村九段
自陣角で徹底して受ける
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豊島王位は攻めを繋げるのが難しい
このままでは駒損してズルズルいってしまう

そして木村九段は上手く局面をシンプルにしている
そして急所を攻める
豊島王位はキツイ。粘ってチャンスを掴めるか…?
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また、上の局面では木村九段にはまだ受ける手も残っていた。
しかし木村九段は決めに行く。
見ているファンを惹き付ける一手であろう

厳しい攻めが入る
検討室の手も当たり始めたようだ
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しかしこの局面、実はまだ終局までの道のりの半分にすら到達していない
ここから豊島王位の最強の粘りが始まる

下の局面を見て頂きたい
将棋が分かる人は嫌な予感を感じるだろう
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初心者の方は雰囲気を感じて欲しい
右側には豊島王位の駒が多い
そんな中に王が逃げ込めば捕まえにくいも思うだろう。
そして豊島王位の王が木村九段の陣地の隅まで行くと、捕まえることはほぼほぼ無理になる

そしてついに豊島王位の王が逃げ込んだ
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さあ捕まらない

こうなると点数勝負となる
小駒を1点、大駒を5点として24点あれば引き分けとなる。(将棋のスタート時は27点)
※細かい規定は王位戦の規定を確認ください

点数が足りない豊島王位
上手く駒を流しながら木村九段の駒を取り、24点を獲得することが出来るか!?

しかし相手は木村九段
以前は300手を超える手数の対局を制したこともある
木村九段としてはかかってこいという展開だ

そして木村九段、逃げ切る

木村九段の玉は捕まらないし点数をこれ以上渡すこともないだろう
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大熱戦でした!!!
次局に期待です!!!

(やねうら王での評価値解析は後日掲載します。)