観る将から指す将へ〜藤井聡太とどうぶつ将棋〜

主に藤井七段さんのプロ棋戦の棋譜の解説と、自分のどうぶつ将棋を元に振り返り兼勉強をやっていきます!

AbemaTV本戦トーナメント(木村九段 vs 藤井七段)第2局

木村九段の良いとこ見れないかな〜っと第2局。

相掛かりの出だしから小競り合いをしているところ
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この当たりは慣れているだろう。
4六歩とついて桂馬の土台をつくり取り込みに備える。

局面は進み、木村九段がダイナミックに飛車を使う展開に。
如何にも狭い飛車を角で追う藤井七段

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この手の応手は…








手堅い5六角

取るしかないので、藤井七段としては5七に空間を開けさせるのが得と判断したのだろう。

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この局面、攻めの糸口が見えにくいが…



長考(1分50秒)する木村九段




そして9五歩!

自玉の近くからでも攻めていく!
9一の香車を吊りあげれば7一角の筋が見える


9筋の相手はしてられないので攻め合いに

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この手に対し、さらに自玉の駒を使った応手が…










なんと7七桂馬!
使えていなかった桂馬が捌けるから良いという判断か。
しかも飛車あたり。
しかしこの桂馬を取らない藤井七段!


7三歩と打ち、6五の桂馬を置いたままにするテクニックだ


そして8四角と攻めていく木村九段

一気の攻めは難しいがかなり藤井玉を追い詰めている。


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そこで4四歩!


自玉の逃げ道を広げながら桂馬取りの味良い一手。

木村九段は飛車を打ち下ろし、藤井七段は桂馬を取り玉を広げていく。


露骨に削っていく木村九段。

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受けはあるのか…ないのか…







やはり受けはなかった。8四桂馬と攻め合うが…

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厳しい攻め。
ここで根性の一手…







7一飛車!!!


しかしあまりにも辛い受け





最後は木村九段が寄せきって勝ちf:id:fffukken:20190715114458p:plain