藤井聡太七段について観る将ガチ勢が考察
今や国民的に注目を浴びている藤井聡太七段。
デビューから29連勝という破竹の勢いそのままに、現在(2019年10月)も勝率8割を超えるぶっちぎりの強さがある。
では藤井七段が今後どうなっていくのか、考察してみよう。
将棋界で一番強い棋士は藤井七段じゃない?
どこまで強くなる?
タイトル戦はいつ出るのか?
将棋棋士で一番強い人はだれか?
「藤井七段だよ!いや、羽生九段だ!!」
と答える人は多いかもしれない。
その答えは間違ってはいないが正解でもないだろう。
将棋の対局は実力もあるが相性や運、その日の調子も深く関係する。
しかしそれらの要素を排除する、数学的な手法で計算したレーティングというものがある。
そのレーティングのランキングを見てみよう。
1 | 渡辺明 三冠 | 1976 | 35 | A |
2 | 豊島将之 名人 | 1900 | 29 | 名人 |
3 | 永瀬拓矢 二冠 | 1883 | 27 | b1 |
4 | 広瀬章人 竜王 | 1873 | 32 | A |
5 | 藤井聡太 七段 | 1870 | 17 | C1 |
6 | 羽生善治 九段 | 1853 | 49 | A |
引用元↓
http://shogidata.info/list/rateranking.html
名前の横の数字は、雰囲気で想像してほしい。
1位は藤井七段ではなく、渡辺三冠である。そしてこの結果は観る将からしても納得である。
1,2位の渡辺三冠、豊島名人が棋界のトップ2であるのは間違いないだろう。
それに続き、永瀬二冠、広瀬竜王とつながる。この二人もトッププロである。勝ちまくっている。
そして5位にランクインするのが藤井七段だ。
え、5位なの。。。とがっかりするかもしれないが、数百人のプロ(そのプロはみな数万人に一人の超天才)の中で5位なのだ。
しかもまだ17歳。末恐ろしい棋士だとわかるだろうか。
そしてピークは衰えたかもしれないが、時代を作った羽生九段は6位にランクイン。
どこまで強くなる?
はっきり言って未知数だ!
デビュー当時から比べて今はトッププロと対局する機会が多い。
現在はトッププロに勝ったり負けたりだが、確実にその対局から学んで強くなっていくだろう。
また、藤井七段といえば圧倒的な詰将棋の力が際立つ。
その読みの力は年とともに衰えるが、藤井七段はまだ17歳である。
あと10年はピークを保ち続けるだろう。
10年後にはだれも手を付けられない怪物になっているかもしれない。
タイトル戦はいつ出るのか?
そう遠くないだろう。
しかしどのタイトルも挑戦者となるには厳しいリーグやトーナメントを勝ち進まないといけない。特にトーナメントの場合は一度負けるだけで敗退なので運や対策がかなり重要となる。
例えば王将戦ではすでに挑戦者決定リーグに入っている。
先日は豊島名人と171手の激戦を戦い、惜しくも敗れている。
現状1勝1負の状態でまだまだこれからの戦いだろう。この先が楽しみです。
引用元↓
https://www.shogi.or.jp/match/oushou/69/hon.html
ちなみに、
史上最年少タイトル挑戦&タイトル獲得(18歳6か月)を達成したのは屋敷九段であるが、その記録を超えられるだろうか。
すでに17歳であるので、かなりリミットは迫っている。
結論
藤井七段の強さは17歳の年齢としては異常なレベルである。
だが、トッププロをも凌駕するというかと、まだそこまでではない。
今後も成長を重ねていくと、タイトル獲得は遠くないだろう。