観る将から指す将へ〜藤井聡太とどうぶつ将棋〜

主に藤井七段さんのプロ棋戦の棋譜の解説と、自分のどうぶつ将棋を元に振り返り兼勉強をやっていきます!

C級1組順位戦(金井六段vs藤井七段)

新進気鋭の若手の対局。
 一人は言わずと知れた藤井(聡)七段。
対するは叡王戦の番勝負まで進んだ金井六段 

若手同士の軽快な将棋を楽しんでいただきたい

 将棋の序盤~中盤にかけては勢いに波がある。
はじめはじりじりとした展開なのに、ある点を過ぎると一気に激しくなる
その点がここだ 

f:id:fffukken:20190810170735p:plain

藤井七段が金井六段に、激しくいきましょうよと誘っている手だ

 しかし金井六段ももちろん読み筋
 激しい流れに乗っていく。
 あっという間に局面は進み、互いに飛車角を持ちあった。

 そして金井六段の左右の桂馬はぴょんぴょん飛んでいく

f:id:fffukken:20190810170821p:plain

 これぞ若手らしい軽快な手だろう
 しかし軽快なのが良いとは限らない 

軽く受け止められるかもしれないし、もっと重いパンチを食らうかもしれない 

実戦では藤井七段が重いパンチを繰り出した

f:id:fffukken:20190810170916p:plain

 一歩藤井七段がリードした局面だろう

 さらに大きなパンチを繰り出す藤井七段
 f:id:fffukken:20190810170953p:plain
しかしこのパンチは空振りに終わる

 そしてここからの金井六段の追い上げがすさまじい。 
さながら一度ダウンを喫したボクサーだが、ジャブとフットワークで逆に藤井七段を追い込んでいく

 攻められていたはずの3筋が、 龍によるジャブと  
手厚い角金歩桂によるフットワークで
 逆に藤井七段をコーナーに追い込んだ 

f:id:fffukken:20190810171111p:plain

 苦しい藤井七段、 
なんとかコーナーを抜け出し、こちらも桂馬を活用したジャブで応戦。 
手に汗握る熱戦となった。  
そして最後に金井六段渾身のストレート!

f:id:fffukken:20190810171155p:plain

 この一発をまともに食らっては藤井七段は立っていられない。  

しかし狙いすましたカウンター!! 

f:id:fffukken:20190810171230p:plain

このカウンターをもろに食らった金井六段
 ふらふらになりながらも最後の攻めを仕掛けるが、藤井七段がかわし切って勝利となった。

f:id:fffukken:20190810171257p:plain