A級順位戦(佐藤天彦九段vs渡辺三冠)
最近プロの将棋を見てきて再認識する
どっひゃあああああああああーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!
と叫びたくなるような手が出るのだ。
鋭い読みに裏付けされた一着。
トッププロの将棋は特にそれが多い。
では、A級順位戦、言わずと知れたトッププロ二人の対局を見てみよう。
さあ、局面
難解だ
何を指せばいいのかわからない
そんな難しい局面から一筋のこたえを紡いでいくのがプロの将棋だ
どこまで攻めを受け止めてどこからカウンターを食らわせるのか
永遠の難題だろう。
さて、次の局面。
どっひぇええ!といった局面だ。
なぜなら7六の銀がぼろりと取られるからだ。
確かにこの局面で銀を見捨てるのはしょうがない。
逃げていられる局面ではない。
だが、プロなら当然この展開を読んでいる。
銀を取られる展開を読んだうえで踏み込んでいるのだ。
この後、銀損を上回る攻めを繰り出せる確信があるのだ。
その確信は読みに裏付けされている。
いくら受け将棋の佐藤九段といえども受けてばかりでは勝てない。
厳しい攻めを繰り出す。
どちらの攻めが速いかの勝負となった。
しかし強すぎる渡辺三冠
いったん攻めを受け止め、さらに厳しく攻め立てる
簡単には崩れない渡辺玉
佐藤九段もいろいろな攻めを繰り出す。
そしてここででた。
どっひゃあああああああああーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!
だ。
7三銀と飛車を取りいく佐藤九段
左右挟撃の構えを見せているのだろう。
しかし飛車取りを無視する渡辺三冠!!
5五角!!
4六に自分の歩があって龍取りではないが、つぎに4七歩成とできればかなり厳しい攻めになる。
まずは飛車を逃げるところから考える局面で、広く盤面を見る渡辺三冠
この読みがアマを驚かせ、将棋を楽しいものにしてくれる。
詰めろ馬取りで最後の望みをかける佐藤九段
しかしこの手も読まれている。
丁寧に応じて渡辺三冠が優勢だ
そしてそのまま勝ち切った