王位戦第4局(木村九段vs豊島王位)
さあ木村九段が勝ってタイに戻すか!?
豊島王位が突き放すか!?
注目の1局は誰も予想できない展開になっていきます
1日目の終わりの局面
豊島王位の端角が活きるかどうか
この角を活かせるかどうかはこの対局の勝敗に結びつくだろう
そしてこの角は後に木村九段の陣地へ侵入し馬になる。
しかし馬が出来たからといって優勢になるかといえば違うのだ…
豊島王位が馬を作る間に木村九段は端から攻める
単純な狙いだがそれ故に受けるのも難しい
この前端をやぶれば木村九段が優勢になる
豊島王位は馬を作って暴れていきたい
落ち着いてみると木村九段は桂馬を獲得した
しかし豊島王位は歩をたくさん持っている
どちらが優位かは難しいところかもしれない
※藤井聡太七段はよく桂馬を取らせる代わりに相手を歩切れにします。歩切れというのが今までの認識以上にマイナスポイントなのかも知れません。コンピュータの発達とともに将棋の定説が覆っていきます。
そして千駄ヶ谷の受け師の異名を持つ木村九段
自陣角で徹底して受ける
豊島王位は攻めを繋げるのが難しい
このままでは駒損してズルズルいってしまう
そして木村九段は上手く局面をシンプルにしている
そして急所を攻める
豊島王位はキツイ。粘ってチャンスを掴めるか…?
また、上の局面では木村九段にはまだ受ける手も残っていた。
しかし木村九段は決めに行く。
見ているファンを惹き付ける一手であろう
厳しい攻めが入る
検討室の手も当たり始めたようだ
しかしこの局面、実はまだ終局までの道のりの半分にすら到達していない
ここから豊島王位の最強の粘りが始まる
下の局面を見て頂きたい
将棋が分かる人は嫌な予感を感じるだろう
初心者の方は雰囲気を感じて欲しい
右側には豊島王位の駒が多い
そんな中に王が逃げ込めば捕まえにくいも思うだろう。
そして豊島王位の王が木村九段の陣地の隅まで行くと、捕まえることはほぼほぼ無理になる
そしてついに豊島王位の王が逃げ込んだ
さあ捕まらない
こうなると点数勝負となる
小駒を1点、大駒を5点として24点あれば引き分けとなる。(将棋のスタート時は27点)
※細かい規定は王位戦の規定を確認ください
点数が足りない豊島王位
上手く駒を流しながら木村九段の駒を取り、24点を獲得することが出来るか!?
しかし相手は木村九段
以前は300手を超える手数の対局を制したこともある
木村九段としてはかかってこいという展開だ
そして木村九段、逃げ切る
木村九段の玉は捕まらないし点数をこれ以上渡すこともないだろう
大熱戦でした!!!
次局に期待です!!!
(やねうら王での評価値解析は後日掲載します。)